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秒速5センチメートル:感想

というわけで発売日当日に入手してきた「秒速5センチメートル」でしたが、つい先ほどまで観ていました。
観た直後の、そのときの心で書いた感想が、最も自分の感じたものを率直に表しているでしょうから、すぐに書こうと思った次第です。
秒速5センチメートルという作品全体としては、1話「桜花抄」、2話「コスモナウト」、3話「秒速5センチメートル」という三部構成になっています。
まず第1話「桜花抄」。小学校にほぼ同時期に転向してきた遠野貴樹と篠原明里の二人。その二人の出逢いと別れ、そして再会を描く第1話。幼いながらも惹かれあう二人と、幼いが故に親の都合で離れ離れになる二人。中学生になった貴樹は、明里からの手紙をきっかけに一人で明里に会いに行く。
その過程を描きながら、貴樹と明里の心情が語られていきます。大切な人と離れる辛さ、その大切な人に何もしてあげられない非力さ…しかし、そんな中で諦めてしまうのではなく、手紙を出した明里と一人で会いに行った貴樹の二人。そして再会した二人は、きっととても大きなものを、その心に手に入れたはずです。しかし、当然またそれぞれの居場所へ戻らなければいけない。ある意味で王道的な終わり方ですね。その後のふたりがどうなるのか…それは視聴者の皆さんが考えることです、で終わればですが。あと2話あることを忘れてはいけません。
そして第2話「コスモナウト」。舞台は数年後、貴樹が高校生になったあとの話し。貴樹と明里の視点ではなく、新たな登場人物、貴樹へ思いを寄せる澄田花苗の視点でその後の貴樹が描かれる。進路の話しが出てくるので高校3年のようです。先のことなんて分からないと進路のこと、貴樹への思いのことで悩む花苗。この不安は、誰もが抱くものでしょうね。貴樹との交流のなかで進路について吹っ切れた花苗は、貴樹への告白を決意する。しかし、貴樹が常にどこか遠く、自分ではない誰かを見ていることに気づいた花苗は、その思いを結局告げることは出来なかった。
なんといっても、思いを寄せている相手がこんなに優しくしてくれるのに、見ているのは自分じゃない、そう気づいてしまった花苗が切ないです。そんな花苗の心情を通して、貴樹があれからもずっと明里のことを思っているんだということが分かって、こちらも切ないわけですが…。しかしどうやら、明里とは連絡を取り合っていない様子…やはり、「会えない」ということはとても大きな壁なのでしょうね。
最後、第3話「秒速5センチメートル」。社会人になった貴樹。
小学生の時に明里と二人で歩いた道、桜の舞う踏み切り。そこで一人の女性とすれ違う。踏切を渡り、おたがいに振り返ろうとしたとき電車が…。小学校、二人が出会ってから、一度離れ離れになり再会した中学、そして高校から現在まで、第1話、第2話中で描かれなかった場面、第1話と第2話の間、第2話と第3話の間が断片的にフラッシュバックのように主題歌をバックに描かれる。その過程で、二人の心から失われてしまったもの、そして新たに得たもの。電車が通り過ぎた後、そこには…。
この第3話ですが、明確な答えを提示しない終わり方で賛否両論ありそうですが、長い時間を離れて歩んできた二人が今後どうなるのか。もう一波乱ありながらも、最後には二人は結ばれるのか、それともこのまま別々の道を歩んでいくのか。それは個々人が時間の流れと移ろう人の心とをどう捉え、どう考えるか。それに委ねましょうということでしょうか。そう、ここにくるまでも二人の心、関係は変化してきた。ならば、これから先もまだ時間は膨大にあるのだから、その変化はとまらないが故に、どのような可能性にも満ちているのだから。

今回の新海誠監督作品も、全編に渡って非常に切ないです。いわゆる遠距離恋愛の話しですが、お互いを思いながらも会うことが出来ないその中で、無常にも時間は延々と流れていく。その膨大な時間の中で、何も変わらないというのは不可能でしょう。その変化は、時に望まざる変化でもあります。何かを得ることもあれば、大切なものを失うこともあるでしょう。でもやっぱり、二人には幸せになって欲しいなぁと思うのは人情でしょうか。

新海誠監督作品で、一貫して登場するのが二人の間のある種の断絶ですね。
「ほしのこえ」では、宇宙と地上。これでもか、というほどの遠距離。しかも無事に戻ってこれるという保証もない。その中での二人の変化が描かれる。
「雲の向こう、約束の場所」では、国境という壁と眠りという外界との断絶。やはりその中でも人物間の関係の変化が主題だと思います。
今回「秒速5センチメートル」でも二人の間は、引き裂かれましたね。ただ今回、前2作と決定的に違うのは、前2作が自由な手紙、メール、電話のやり取りといったことさえ困難であるのに対し、今作では手紙、メール、電話でならば取ろうと思えば連絡は取れ、やり取りが出来る。そういう意味では前2作よりもその断絶は弱いものです。しかし、その状況の中においても長い時間、変化の中においては、取りうる手段さえも使わなくなり、連絡を取らなくなってしまう。心の変化、関係の変化の度合いで言えば今作が一番大きいのではないでしょうか。

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テーマ:秒速5センチメートル - ジャンル:映画

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関東圏在住、もう少しで社会人の仲間入り。
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